News

TOPICS
コラム

もう最新SNSに振り回されない!急成長「Threads」をファン獲得に活かす方法

1. 「新しいSNSが出るたびに、対応すべきか?」という現場の疲弊

「X(旧Twitter)の仕様変更が激しくて、今後の運用が不安…」「InstagramだけでなくThreads(スレッズ)もやるべき?でも、使い分けが分からない…」「そもそも、新しいSNSに手を出すほど運用に割ける人手や時間がない…」

日々アップデートされるデジタルマーケティングの世界において、企業のSNS担当者や経営者からこうした「SNS疲れ」とも言える悩みをよく伺います。特に、他社の成功事例を耳にした経営陣からの「うちも話題のThreadsを始めよう」という声に対し、すでに複数の業務を兼任している現場の担当者が疲弊してしまうケースは少なくありません。

情報の流れるスピードの速い現代、次々と新しいプラットフォームが登場し、「乗り遅れてはいけない」という焦りを感じるのも無理はありません。しかし、流行りに振り回されて「とりあえず」アカウントを開設するだけでは、現場の担当者が疲弊するばかりで、売上やファン獲得といった本来の目的にはつながりません。むしろ、開設したもののリソース不足で更新が止まってしまった「放置アカウント」は、ユーザーに「活気のない企業」というネガティブな印象を与え、ブランドイメージを損なうリスクすらはらんでいます。

重要なのは、各プラットフォームの「役割」を理解し、自社のリソースに合わせて冷静に向き合うことです。

2. Threadsの特性と「テキスト×画像」の新しい対話

では、急成長を遂げている「Threads」は、企業にとってどのような役割を果たすのでしょうか。

Threadsの大きな特徴は、Instagramアカウントと紐づいているため、初期から一定のフォロワー基盤を持ちやすい点と、Xに比べて「マイルドで平和なコミュニティ」が形成されやすいというプラットフォームの空気感にあります。また、画像や動画だけでなく「テキスト(言葉)」によるコミュニケーションが主体となるため、企業の「人間味」を伝えやすいという強みがあります。

主要なSNSとThreadsの特徴を整理すると、以下のような違いがあります。

プラットフォーム主な発信スタイルコミュニティの空気感企業にとっての主な役割
Instagram画像・動画(ビジュアル中心)洗練された・美しい世界観ブランドの認知・世界観の提示
X(旧Twitter)テキスト(短文・リアルタイム)拡散性が高い・トレンド重視最新情報の拡散・リアルタイムの対話
Threadsテキスト+画像(等身大の言葉)マイルド・平和・親密ファンとの深い関係構築(親近感)

今多くのユーザーが求めているのは、「整えられた宣伝」だけではなく、「信頼できる相手との対話」です。

この特性を活かした企業の活用事例として、以下のようなアプローチが増えています。

・BtoC企業(アパレル・飲食・メーカーなど)の事例
 ・アパレル・コスメ:Instagramではモデルを使った「完成された美しい世界観(カタログ)」を見せる一方、Threadsでは「実はこの商品のポケット、スマホが落ちない絶妙な深さなんです…!」といった、開発者のこだわりや裏話をテキストベースで発信。完璧すぎない「等身大の姿」を見せることで、ファンとの間に深い親近感を醸成しています。

 ・食品・飲食店:公式な新商品発表はXやプレスリリースで行い、Threadsでは「今日の試作品、ちょっと焦げちゃいました(写真付き)」といった社内の日常やクスッと笑える失敗談を投稿。ユーザーから「可愛い」「応援したくなる」といった温かいコメントが集まり、ブランドの「中の人」のファンになるケースが生まれています。

・BtoB企業(IT・コンサル・製造業など)の事例
 ・専門サービス・コンサル:専門的な知見をテキストでラフに発信し、顧客からの質問にフランクに答える「Q&Aの場」として活用。難しい専門用語を並べるのではなく、担当者の「個人の言葉」で語りかけることで、企業への信頼感や「中の人」の人間味を伝えています。

 ・システム開発・製造業:「一見難しそうに見える自社システムを、新卒社員が触ってみたリアルな感想」や、「技術者が夜遅くまでデバッグに挑戦している様子」をリアルタイムで日記のように投稿。ガチガチの営業文句ではなく、モノづくりに対する「熱量」や「誠実さ」を伝えることで、潜在的なクライアントや採用候補者からの好感度を高めています。

このように、企業が「組織としての体裁」を保つだけでなく、「人間味のある対話」を楽しむ場としてThreadsを活用することで、これまでリーチできなかった新たなファン層の獲得につながっています。

3. 「誰に届けるか」でSNSを使い分ける

しかし、「流行っているから」あるいは「他社がやっているから」という理由で、手当たり次第にアカウントを乱立させるのは非常に危険です。ここで重要になるのが、プロの視点である「ペルソナとカスタマージャーニーの設計」です。

過去のコラムでも言及している通り、マーケティングにおいて「誰に届けるか」「どんな順番で届けるか」という設計図がなければ、どれほど精度の高い手段を選んでも空振りを繰り返すことになります。なんとなく幅広い層に届けようとするほど、「誰の心にも残らない言葉」になってしまいます。ターゲットとなる顧客(ペルソナ)が、日々の情報収集においてどのSNSを使っているのか。そして、認知から検討、購入に至るまでの道のり(カスタマージャーニー)のどこで、その情報に触れるのかをデータから見極める必要があります。

例えば、次のような導線(流れ)が考えられます。

1.Instagramで視覚的に商品の魅力をアピールし、興味を惹きつける(認知フェーズ)
2.Threadsで開発者の想いやお客様のリアルな声を共有し、共感と信頼を生む(検討フェーズ)
3.Webサイトのブログ記事で、より詳細なノウハウや事例などの一次情報を提供し、納得感を高める(比較・納得フェーズ)
4.最終的に、迷いのないスムーズな導線でお問い合わせに繋げる(行動フェーズ)

このように、Instagram、X、Threadsなどの複数メディアをどう連携させるか(メディアの組み合わせ)が、限られたリソースで最大の成果を出すための鍵となります。
各SNSを「単独の点」として扱うのではなく、顧客の心理フェーズに合わせた「流れ」として使い分けることが不可欠です。

4. 「点」のSNS運用から「線」のマーケティング設計へ

最新のSNSを活用する目的は、単にフォロワーや「いいね」を増やすことではありません。SNS(フロー型の集客)で集めた顧客の関心を、自社のWebサイトやブログ記事(ストック型の資産)へと誘導し、最終的にお問い合わせや継続的なファン化に繋げることが本来のゴールです。

ここで、多くの企業が見落としがちな現実があります。SNSは「広告費のように直接的なコストがかからないから」と気軽に始めてしまいがちですが、効果的な戦略を練り、日々クオリティの高い運用を維持していくには、莫大な労力(人的コスト)がかかります。ノウハウのない中で手探りの運用を続ければ、実質的に「決して安くはないコスト」を社内で払い続けることになるのです。

だからこそ、限られた社内リソースをどこに集中させるべきかという「全体最適」の視点が必要です。

また、もう一つの盲点が「バケツの穴」です。せっかくThreadsやInstagramなどのSNSで話題を作り、Webサイトへお客様を呼び込んでも、遷移先のページ構造が複雑であったり、求める情報がすぐに見つからなかったりすれば、お客様はすぐに離脱してしまいます。SNS運用という「招待状」作りに注力する前に、まずは受け皿となるWebサイトという「会場(おもてなしの場)」がきちんと整っているかを見直す必要があります。

私たちニューズコムは、単に「SNSの運用を代行する」のではなく、システム開発で培った論理的な課題解決力とクリエイティブなノウハウを掛け合わせ、貴社のターゲット顧客を分析した上で「最適なSNSの選び方」から、「受け皿となるWebサイトの改善」「データに基づく効果測定の仕組み構築」まで、全体最適の視点で伴走支援いたします。

「自社に合ったSNSの選び方が分からない」「現在運用しているアカウントの方向性が合っているか、プロの目線で診断してほしい」「SNSからの流入が売上につながっていない」といった段階からでも構いません。
貴社の限られたリソースを最大限に活かし、持続的な成果を生むマーケティング基盤を共につくり上げませんか?

まずは現状の課題整理や無料診断から、お気軽にご相談ください。