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コラム

その広告、「届ける相手と順番」は設計できていますか?

「やったのに、成果が出ない」その原因は?

広告のクリック率は悪くない。アクセスも増えている。それでもコンバージョンに至らない、問い合わせが来ない。こうした状況に直面したとき、まず先に、ツールの選定や予算規模の見直しを考える方は多いのではないでしょうか。しかし多くの場合、本当の問題はもっと手前にあります。


それは、「誰に届けるか」そして、「どんな順番で届けるか」の2点です。これらが定まらないまま、施策だけが先に動き出していることが、成果につながりにくくなっている典型的な構造です。施策はあくまで「届け方」の手段。届ける相手と順番の設計図がなければ、どれほど精度の高い手段を選んでも、空振りを繰り返すことになります。この構造的な問題を解決するための起点となるのが、「ペルソナ」と「カスタマージャーニー」という2つのフレームワークです。

ペルソナがあると、メッセージに「軸」が生まれる

なかなか成果が出ないというケースにおいて、問題はセンスや予算ではなく、判断する際の根拠の曖昧さが原因であることがほとんどです。「なんとなく刺さりそう」「以前うまくいったから」。こうした感覚的な判断が積み重なることで、気づけばメッセージ全体がブレていくのです。


ペルソナとは、理想の顧客像を実在する一人の人間として具体的に描いたものです。年齢や役職といった属性情報にとどまらず、日々直面している業務課題、情報収集の経路、意思決定を左右する価値観まで、心理的な側面を深く掘り下げます。
例えば、誰かへのプレゼントを選ぶ場面に近いかもしれません。より喜ばれるプレゼントを贈るために、年齢や性別だけでなく、その人の好みや普段の生活スタイルを思い浮かべるはずです。マーケティングにおけるペルソナも、これと同じ発想です。

ペルソナが明確になると、社内の意思決定に大きな変化が生まれます。「自分はこのデザインが好き」という個人の感覚ではなく、「このメッセージは、あの人に届くか」という顧客視点での議論ができるようになる。これにより、施策に一貫性が生まれ、メッセージのブレが減っていきます。
あえてターゲットを絞らず、広く届けようとするほど、「誰の心にも残らない言葉」になりがちです。解像度の高い一人に深く刺さるメッセージこそが、同じ悩みを持つ多くの層を動かす原動力になります。

カスタマージャーニーによって、施策を『流れ』に

ペルソナが定まっても、「いつ・何を届けるか」がズレていると 顧客は動きません。ここに、もう一つの落とし穴があります。

カスタマージャーニーは、ペルソナという「点」を定義した後に、その人物が自社を認知し、検討を経て、問い合わせに至るまでの道筋を時系列で可視化するもの。ここで意識しておきたいのが、デジタル上の接点の特性です。デジタル上では、まだ自社を全く知らない状態からのスタートがほとんどです。この点を意識しないままでいると、認知もされていない相手に、いきなり「お問い合わせはこちら」を迫るようなミスマッチが生まれます。


届けるタイミングと内容がズレてしまうと、どれほど良いコンテンツを用意してもなかなか響きません。カスタマージャーニーを設計することで、認知段階では「課題への気づき」を促すコンテンツ、比較検討段階では「自社を選ぶべき理由」を提示するコンテンツというように、顧客の心理フェーズに合わせた内容を、適切なタイミングで届けられるようになります。施策が、バラバラな「点」ではなく、つながった「流れ」として機能するのです。

フレームワークが、組織の判断軸をつくる

ここまで、ペルソナとジャーニーという2つの設計図の重要性をご紹介しました。ただ、これらが重要な理由は施策の精度だけではありません。

この2つは、マーケティングを特定の担当者の勘や経験に依存する「属人的な活動」から、組織として継続できる「再現性のある仕組み」へと 転換するための土台にもなります。

どれだけ優れた営業感覚を持つ担当者がいても、それが言語化・構造化されていなければ、 組織の判断基準にはなりえません。担当者が変われば、顧客へのメッセージも変わる。これでは、デジタルマーケティングを 継続的に機能させることはできません。

ペルソナとカスタマージャーニーが整っていることで、施策の評価も改善の方向性も、 「なんとなく」ではなく根拠を持って議論できるようになります。マーケティングが、組織として機能し始める起点となるのです。

設計が、成果の起点になる

デジタルマーケティングは、始めること以上に「何を整えてから始めるか」が重要です。施策を動かす前に、「誰に、どんな順番で届けるか」という設計図を整える。それが、成果を出すための本当の出発点です。
ペルソナとカスタマージャーニーは、一度整えれば終わりではありません。施策を重ねるなかで検証し、更新し続けることで、組織のマーケティングの精度は着実に上がっていきます。うまくいかない時にどこを直すべきかが明確になること自体が、この設計図を持つ最大の強みです。


「自社に当てはめると、どんなペルソナになるのか探りたい」

・「今の施策のどこにズレがあるのか、見つけたい」

・「まずは社内の顧客理解を、言葉に整理したい」

私たちは、貴社独自の強みを理解したうえで、 デジタルという土俵で成果が出る形へと置き換え、 運用まで伴走します。上記のようなお悩みがあれば、まずはお気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

氏名
西山 浩之
所属
ビジネス戦略推進部
役職・肩書
執行役員 CTO / CMO
プロフィール

Web・システム領域で約20年の実務経験を持ち、営業、マーケティング、デジタル広告・SNS運用、Web制作、システム開発、データ分析、Webディレクション、プロジェクトマネジメント、組織マネジメントまで、複数の専門領域を横断して担当。官公庁・企業サイト、キャンペーンLP、ECサイトの企画・設計・制作から、運用保守、アクセス解析、改善提案、サーバー管理、Webセキュリティまで、Web・デジタル領域における幅広い実務経験を持つ。

マーケティング領域では、事業計画、販売戦略・戦術、広報、プロモーション企画、Webマーケティングの設計から実行・検証までを一貫して支援。Google広告認定資格を持ち、Google広告、Yahoo!広告、Meta広告、LINE広告、TikTok広告、ジオターゲティング広告、DSPなどのデジタル広告について、企画、ターゲティング・配信設計、運用、分析、改善まで対応する。SNSについても企画設計、運用、効果分析まで手掛けるほか、GA4、GTM、GSC等の各種解析ツールや、GPS・位置情報データを活用した人流分析、ヒートマップ分析などを通じ、ユーザー行動や施策効果を多角的に捉え、データに基づく継続的な改善につなげている。

技術領域では、HTML・CSS・JavaScriptをはじめとするWeb制作の基礎技術から、WordPress、Movable Type、microCMS、ShopifyなどのCMS・EC構築、Laravel、CakePHP、CodeIgniter、Next.js、React、Node.js等を用いたWeb・業務システム開発まで対応。PHP、Python、JavaScript、TypeScript、Java、C#、C言語などのプログラミング言語や、Prisma、MySQL、PostgreSQL等のデータベース・データアクセス技術も活用し、フロントエンド・バックエンドの双方からシステムを設計・構築している。

基幹業務システム、CRM、SFAなどについても、導入検討から要件整理、設計、構築、運用まで対応。既製品や既存サービスの機能を活用しながら、業務に合わせた独自機能や業務アプリを追加するカスタマイズ開発から、要件に応じたフルスクラッチ開発まで、目的・予算・工数・将来の運用を踏まえて最適な開発方式を選択できる。単にシステムを構築するだけでなく、業務効率化、生産性向上、情報共有、営業活動の高度化など、経営・業務課題の解決につながる仕組みとして設計することを重視している。

近年は、Cursor、Vercel、GitHub、Supabase、Vercel Blobなどを組み合わせたモダンな開発環境を活用し、AIを取り入れたシステム開発、業務改善、分析、運用の高度化にも取り組んでいる。また、SEOに加え、AIO・GEO・LLMOを意識したAI検索最適化、Schema.org・JSON-LDによる構造化データの設計・実装にも対応。検索エンジンだけでなく、生成AIやAI検索が企業、サービス、人物、専門性、提供価値を正しく理解できる情報設計を重視し、Webサイトの技術基盤、コンテンツ、内部構造、構造化データまでを横断して改善している。

最大の強みは、これらを個別の専門領域として扱うのではなく、経営・営業・マーケティング・テクノロジーを一つの視点でつなぎ、求める成果から逆算して最適な手段を選択できること。顧客との打ち合わせ段階から事業課題や目的を整理し、事業計画、販売戦略、広報・プロモーション、広告、Web、システム、AI活用までを俯瞰したうえで、技術的な実現可否、開発方式、システム構成、必要な工数・コスト、構築後の運営・運用まで一貫して検討できる。企画と実装、マーケティングとシステムを分断せず、複数の視点から課題解決の方法を組み立て、実行後のデータを次の施策へ反映することで、精度の高いPDCAにつなげている。

執行役員・部門責任者としては、経営から現場までを俯瞰しながら、事業・組織のマネジメントにも従事。社内全体の技術基盤、業務システム、ルール、業務フロー、運用体制の設計・整備、スタッフ教育、技術的サポート、業務改善にも携わり、個別案件の成果だけでなく、組織全体の技術力、業務効率、生産性の向上を推進している。

専門領域
  • 事業計画・事業設計
  • 事業戦略
  • 販売戦略・戦術
  • マーケティング戦略
  • プロモーション企画
  • 広報企画
  • Webコンサルティング
  • デジタルマーケティング
  • Webマーケティング
  • デジタル広告
  • Web広告
  • SNS広告
  • Google広告
  • Yahoo!広告
  • Meta広告
  • LINE広告
  • TikTok広告
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  • ジオターゲティング広告
  • 広告ターゲティング設計
  • 広告配信設計
  • 広告運用
  • 広告分析・改善
  • SNS企画・運用
  • SNS分析・改善
  • アクセス解析
  • データ分析
  • 効果測定・検証
  • GA4
  • Google Tag Manager
  • Google Search Console
  • 人流分析
  • 位置情報分析
  • GPSデータ分析
  • ヒートマップ分析
  • Webサイト企画・設計
  • Webサイト制作
  • Webサイト運用・保守
  • Webサイト改善
  • Webディレクション
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  • ECサイト制作
  • ECサイト運用
  • ECモール出店・運営
  • CMS設計・構築
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