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インバウンド広告は、大企業だけの話じゃない。地域の企業が今すぐ始められる、訪日客へのアプローチ

海外向け広告は、思ったより身近です。

海外に向けて、自社の魅力を発信する。そう聞いたとき、どのようなイメージを抱かれるでしょうか。
「莫大な予算が必要だろう」「大企業だけができる特別な施策だ」もし、そんなふうに感じていらっしゃるとしたら、それはかつての常識に基づいた一面かもしれません。このコラムでは特に、飲食店、宿泊施設、小売店など、地域に根ざしたB2C事業者の方向けに、最新の市場動向を交えた実践的な始め方をご紹介します 。

日本経済が転換期を迎えるなか、訪日外国人による旅行消費額は、2025年に9兆4,559億円(観光庁速報)と過去最高を更新し、1人あたりの支出も飛躍的に伸びている現状があります 。こうした大きな流れのなかで、デジタル広告の世界ではAI活用の民主化が進み、以前よりも小さく始められる選択肢が増えています。では、地域の企業が今すぐできることとは何か。本コラムを読み終えたとき、インバウンド広告への印象が少し変わっているかもしれません。

国内外を問わず、「届けたい人」にだけ絞り込む広告の選び方

インバウンド集客において、デジタル広告は「少額からでも成果を期待できる身近な投資」へと変化しています 。

なぜなら、現代のデジタル広告は、日本国内か海外かを問わず、不特定多数に広範囲へ撒く必要がないからです 。AI技術の進化により、ターゲットの居場所や言語、さらには個人の興味関心に合わせて「ピンポイントな配信」が可能になったことが大きな理由として挙げられます 。
現代のデジタル広告は、24時間365日休まずに働くデジタル営業マンのような役割を担います 。

例えば、以下のような絞り込みを活用できる側面があります 。
・日本国内か海外かを問わず、指定したエリアや年齢層へ効率的にアプローチする
・スマートフォンの言語設定が英語・中国語などの方へ、言語を選んで届ける
・日本食、日本の景色、日本旅行などの検索履歴から関心を推定し、興味のある方に届ける

さらに、国籍によって日常的に利用されるプラットフォームは大きく異なります。中国であれば小紅書(RED)やWeChat(微信)、韓国であればNAVERやInstagram、台湾であればGoogleやLINEといったように、ターゲットの国籍に応じた使い分けが効果的と考えられます 。

弊社での実際の支援事例をいくつかご紹介します。

事例1:地域の景観やアクティビティを推進する団体様
海外の旅行興味層へ向けて、情緒的な写真や短い動画広告を活用しました 。配信国を東南アジア圏に絞り込み、スマートフォン視聴に最適化した動画を配信した結果、シミュレーションを大幅に上回るクリック率(4%以上)を確保し、効率的な認知拡大に寄与いたしました 。

事例2:観光エリアの飲食店・小売店様
日本国内に滞在中の外国人旅行者に対し、スマートフォンの位置情報を活用して配信エリアを自店周辺に限定しました 。
多言語のバナー広告を用いて「今、近くにいる」ターゲットに直接アプローチすることで、限られた予算でも実来店を促すきっかけを作り出しています 。

こうした精緻な仕組みを活用することで、最低出稿額を気にせず、月額数万円程度の予算からでもご予算に応じたテストマーケティングを始めることが可能となります。

訪日客の旅の流れに合わせた、「おもてなし」の設計図

海外からの旅行者を、会社の顔であるWebサイト(オンライン上の営業拠点)へ導くには、彼らの行動プロセスであるカスタマージャーニーを理解することが重要です 。

旅マエ(訪日前):イメージを届ける
SNSや動画サイトを通じて次に行く場所を探している時期です 。美しい風景や独自の体験を、写真や短い動画で視覚的に伝えることで、ブランドの存在を知ってもらうきっかけになることがあります 。

旅ナカ(滞在中):行動を後押しする
行動を後押しする 特に重要になりやすいのが、地図アプリの活用です。旅行者の約9割以上が、現在地周辺の情報を探す際の意思決定に地図アプリを利用していると言われています 。ここで多言語の案内や特典情報を提示することは、来店の後押しにつながる可能性があります 。

旅アト(帰国後):再会を促す
帰国後もSNSで体験を共有したり、気に入った商品をオンラインで購入したりする時期です 。 一度接点を持った方へのアプローチは、再訪や長期的なファンづくりに寄与する側面があります 。

どの段階においても共通して重要になるのが、Webサイトの多言語対応です。広告で興味を持ってもらっても、訪れたホームページが日本語のみでは、せっかくの接点を活かしきれない場合があります。すべての施策の土台として、まず自社サイトの多言語化を検討してみてはいかがでしょうか。なお、私たちニューズコムではWebサイトの多言語対応もお手伝いしていますので、お気軽にご相談ください。

貴社の「当たり前」が、世界を魅了する価値になる

こうした流れを設計する上で、もうひとつ大切にしたいことがあります。
私たちニューズコムが大切にしているのは、数字や戦略だけではありません。現場で皆様が当たり前だと思っていること、例えば一皿へのこだわりやスタッフの笑顔の中にこそ、世界を魅了する物語が眠っていると考えています 。

今日からできる具体的な一歩として、まずは以下の2点から検討してみてはいかがでしょうか。

①現場の体温を伝える動画投稿
完璧な翻訳を施したプロ仕様の動画も素晴らしいですが、スマートフォンで撮影した
「人の気配」が伝わる動画の方が、かえって親近感や信頼を得られやすい傾向があります。

例えば
飲食店なら、調理の音や湯気が伝わる数秒の動画。
言葉が通じなくても、「美味しそう」という直感は世界共通です。
宿泊施設や小売店なら、スタッフが笑顔でお客様を迎える様子。
その人の温かみが、訪日客が求める「おもてなし」として伝わりやすくなります。

②Googleビジネスプロフィールの多言語化
Googleビジネスプロフィールとは、Google検索やGoogleマップ上に、
貴社の営業時間・場所・写真・口コミなどを表示・管理できる無料のツールです。
特に海外旅行者はGoogleマップを非常に高い割合で利用していると言われており、
魅力的な写真に加えて英語での説明を一言添えるだけでも、旅ナカの検索結果での見え方が変わることがあります。
こうした小さな一歩の積み重ねが、新しい訪日客との長い関係性をつくっていきます。

インバウンド消費の波を、地域の企業の成長へ。
私たちが伴走します

インバウンド市場への挑戦は、地域の企業が持続的な成長を目指すうえで、避けては通れないテーマと言えるかもしれません 。少額の予算からでも、デジタルの力をうまく活かせれば、遠方から訪れたお客様を笑顔で迎える機会を広げることは十分に可能だと考えられます 。私たちは、単に広告を運用するだけの会社ではありません。

貴社の事業を深く理解し、その想いを世界へ届けるための扉を共につくる戦略的パートナーでありたいと考えています 。「自社の商材ならどこを狙うべきか、まずは客観的に分析してほしい」といった段階からでも、ぜひお気軽にご相談ください。 貴社の熱い想いが、デジタルの力を通じて

この記事を書いた人

氏名
豊岡 照久
所属
ビジネス戦略推進部
役職・肩書
主任 マーケティングディレクター
プロフィール

Web・デジタルマーケティング領域で約6年の実務経験を持ち、Webサイト制作からデジタル広告運用、アクセス解析、継続的な改善施策まで一気通貫して担当。病院・医療機関、行政・自治体(移住定住促進など)、住宅展示場、工場・製造業など、業界・業種を問わず幅広いクライアントに対し、コーポレートサイト、キャンペーンLP、BtoC向けサイトの企画・設計・ディレクションを手掛けている。営業から実制作、運用フェーズまでを網羅する現場経験を活かし、常に顧客目線に立った泥臭くも誠実な対話と提案を信条としている。

Web制作領域では、企画立案、要件定義から、Adobe XD等を用いたワイヤーフレーム・UI設計、ディレクション、進行管理まで総合的に対応。WordPressなどのCMS構築に加え、自身でコーディングやサーバー移管もこなす技術力を備える。表面的なデザインにとどまらず、サイトの内部構造や実装の裏側まで理解しているからこそ、無理のない実現可能性と顧客の使いやすさを両立した的確なアプローチを得意とする。

マーケティング領域においては、「Webサイトは作って終わりではなく、育てていくもの」という考えのもと集客施策を強力に推進。Google、Yahoo!、Meta、LINE、X、DSP、アプリ広告など多岐にわたる運用型広告に対応し、GA4やヒートマップツールを用いた解析データをもとに、広告とLPを連動させたCVR(コンバージョン率)改善で多くの成果を上げてきた。

仕事において最も大切にしているのは、数字の向こう側にいる「人」と向き合い、決して嘘をつかないこと。「Webは専門用語が多くて分かりにくい」と感じるクライアントにも寄り添い、どんな細かい疑問にも丁寧に応えながら、同じ目線で悩み、成果を共に喜べる伴走者であり続けることを目指している。良い結果だけでなく課題も包み隠さず共有し、納得感を持って一緒にプロジェクトを進めていくプロフェッショナルとしての誠実さが、多くの長期的な信頼関係へとつながっている。

主任・プレイングマネージャーとしては、最前線で案件を牽引しながら、若手ディレクターの育成や複数案件の品質管理にも従事。営業・ディレクター・エンジニアそれぞれの気持ちや言語がわかる「橋渡し役」として社内コミュニケーションを和ませ、チーム全体が気持ちよく成果を出せる環境づくりに貢献している。

専門領域
  • Webディレクション
  • Webサイト企画・制作
  • フロントエンドコーディング
  • デジタル広告運用
  • アクセス解析(GA4・GSC等)
  • CVR改善・LPO
  • サーバー移管・保守
  • プロジェクト進行管理