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アクセスはあるのに、なぜ「問い合わせ」が増えないのか?ヒートマップで突き止めるWebサイトの離脱原因と改善ステップ

1. アクセス数は伸びているのに「成果」に繋がらない理由

お盆休みが明け、秋冬に向けた集客施策や広告運用の準備を少しずつ進める中で、「Webサイトへのアクセス(PV)は以前より増えたのに、肝心のお問い合わせや資料請求が全く増えない」というご相談をよくいただきます。

デジタル広告やSNS運用は、狙ったターゲットをWebサイトへ呼び込む「強力な招待状」になります。しかし、せっかく多くのお客様を呼び込んでも、受け止める側のWebサイトに課題があると、期待していた成果はすべてこぼれ落ちてしまいます。いわば、入り口(集客)だけを豪華に広げたものの、出口(導線設計)が塞がれていて、お客様が引き返してしまっている状態なのです。

では、なぜせっかく訪れたユーザーが、お問い合わせに至る前にサイトを離れてしまうのでしょうか。
少し視点を変えて、「あなた自身がスマホやPCで他社のWebサイトを見ているとき、途中で離脱してしまうのはどんな瞬間か」を思い浮かべてみてください。

 ・ページを開いた瞬間、スマートフォンの画面がぎっしりとした専門用語や長文で埋め尽くされていて、読む気を無くしたとき
 ・詳細が気になって画像や太字のテキストをタップしたのに何も起きず、「ここでは解決しない」と諦めたとき
 ・自分が一番知りたいはずの「価格」や「実績」がどこに載っているのか見つからず、何度もスクロールを繰り返すうちに面倒になったとき


誰もが一度は、このようなストレスを感じて、静かに「戻る」ボタンを押した経験があるはずです。Webサイトに訪れるお客様もまったく同じです。言葉にできない小さな不満やストレスを感じた瞬間、迷うことなくサイトを去っていきます。

Googleアナリティクス(GA4)などの解析ツールを使えば、「どのページが見られたか」「何人訪れたか」という全体的な数字を把握することはできます。しかし、こうした「ユーザーがページのどこで迷い、なぜ途中で諦めて離脱したのか」というサイト内での一人ひとりの具体的な行動や心理までは追いきれません。

そこで、専門知識がなくてもWebサイト上の課題をひと目で把握できるように可視化してくれるのが「ヒートマップ」です。

2.ヒートマップとは?(基本の仕組みと主な3つの機能)

ヒートマップとは、Webサイトを訪れたユーザーの「視線」「マウスの動き」「クリック」「スクロール」などの複雑な行動データを解析し、サーモグラフィーのように色の濃淡(赤・黄・緑・青)で視覚的に表示するツールです。
文章や数値だけのレポートとは異なり、直感的にユーザーの挙動を把握できる点が最大の特徴です。

 ・熟読されている場所・頻繁にクリックされている場所 ➔ 「赤・黄」(熱量・関心が高い)
 ・あまり見られていない場所・素通りされている場所 ➔ 「緑・青」(熱量・関心が低い)

ヒートマップツールでは、主に以下の3つの視点(機能)からユーザーの動きを可視化します。

① スクロールヒートマップ(どこまで読まれているか)

ページのどこまでスクロールされ、どこでユーザーが離脱(脱落)してしまったかを計測します。
「重要なお問い合わせボタンまで何%のユーザーが到達しているか」「どの段落で一気に離脱されているか」を把握できます。

② アテンション(熟読)ヒートマップ(どこが注視されているか)

ユーザーが画面を止めてじっくり読んでいる(滞在時間が長い)エリアを色で示します。企業側がアピールしたい「自社の強み」や「サービスの特徴」が、本当にお客様に読まれているかを検証できます。

③ クリックヒートマップ(どこが押されているか)

ユーザーがページのどこをクリック(タップ)したかを計測します。お問い合わせボタンが正しく押されているかだけでなく、「リンクが付いていない画像やテキストが誤ってクリックされていないか(=ユーザーのストレス原因)」を特定できます。

3. データが明かす、Webサイトの「3大ボトルネック」

ヒートマップを活用することで、自社サイトのどこに離脱の原因(ボトルネック)があるのかが一目で判明します。主にチェックすべきは以下の3点です。

1.アピールしたい情報が素通りされている(熟読エリアのズレ)

よくある課題:企業側が「ここを読んでほしい」とこだわった文章や独自強みのエリアが、ヒートマップ上では青色(=読み飛ばされている状態)になっている。

改善策:専門用語や長文を避け、見出しをシンプルに整理します。スマートフォンでも一目で魅力を理解できる画像や、一言のメッセージへ置き換えることで「青」を「赤」へと変えていく。

2「押せない場所」が誤ってクリックされている(導線の混乱)

よくある課題:ただのイメージ画像や太字で強調したテキストを、ユーザーが「詳細リンクがある」と誤解して何度もタップし、ページが切り替わらないことにストレスを感じて離脱している。

改善策:誤解を生むデザインを見直すか、実際に詳細ページや関連情報へ移動できるリンクを配置してユーザーの迷いを解消する。

3.お問い合わせフォームに辿り着く前に離脱している(スクロール限界)

・よくある課題:ページの途中でユーザーの関心が薄れ、最下部に設置した「お問い合わせボタン」までほとんど誰も到達していない。

・改善策:選択肢を絞り込んだり、ページの上部やスクロールに追従する位置に「無料相談」ボタンを常に配置するなど、出口(行動)までの導線をシンプルかつ迷いなく設計する。

4.「論理的なデータ」×「体温を感じる情報設計」で選ばれるサイトへ

ただし、ヒートマップは単にツールを導入して色を眺めるだけでは成果に繋がりません。重要なのは、ツールが示すデータから「ユーザーがなぜその行動をとったのか」を推測し、一貫したストーリー(顧客体験)を設計するプロの視点です。

数値と心理を掛け合わせた分析

Googleアナリティクスで「離脱率の高いページ」を特定し、ヒートマップで「なぜ離脱しているのか」の心理的要因を突き止めます。数字(データ)という客観的な事実と、人間心理(カスタマージャーニー)を掛け合わせることで、より根拠のある改善案を検討しやすくなります。

自社ならではの「一次情報」を配置する

ユーザーが熱心に見ているエリア(赤色の部分)の傾向を捉え、そこに現場のこだわりや取引実績、開発者の想い、あるいは営業担当が普段お客様から聞かれる「よくある質問の一歩先」といった「自社にしかない一次情報」を充実させます。

AI検索(ゼロクリック検索など)が急速に普及し、誰でもそれらしい情報を簡単に手に入れられる今だからこそ、Webサイト上に血の通った「人の気配」や「商売の熱量」が伝わる情報があるかどうかが、最終的にお客様が「この会社に相談しよう」と決める最大の決定打となります。

5.「勘」に頼らないWebサイト改善で、秋冬のスタートダッシュを

Webサイトの改修を「社内のなんとなくの感覚」や「経営陣の好みのデザイン」だけで進めると、ユーザー行動とのズレが生じ、成果につながりにくくなる可能性があります。

ヒートマップを用いて「お客様が実際にどう動いているか」という冷徹な事実(データ)に基づいて一つずつ改善していく。この着実な改善の繰り返しは、投資対効果(ROI)を意識しながらWebサイトを継続的に育てていくための有効なアプローチです。

株式会社ニューズコムでは、ヒートマップ等のツール設定(GTM・GA4との連携など)からアクセス解析、それに基づくライティングやコンテンツの改善提案までを一気通貫でサポートしています。

「自社サイトの離脱原因を客観的に診断してほしい」「秋冬に向けて集客の受け皿を整えたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

氏名
西山 浩之
所属
ビジネス戦略推進部
役職・肩書
執行役員 CTO / CMO
プロフィール

Web・システム領域で約20年の実務経験を持ち、営業、マーケティング、デジタル広告・SNS運用、Web制作、システム開発、データ分析、Webディレクション、プロジェクトマネジメント、組織マネジメントまで、複数の専門領域を横断して担当。官公庁・企業サイト、キャンペーンLP、ECサイトの企画・設計・制作から、運用保守、アクセス解析、改善提案、サーバー管理、Webセキュリティまで、Web・デジタル領域における幅広い実務経験を持つ。

マーケティング領域では、事業計画、販売戦略・戦術、広報、プロモーション企画、Webマーケティングの設計から実行・検証までを一貫して支援。Google広告認定資格を持ち、Google広告、Yahoo!広告、Meta広告、LINE広告、TikTok広告、ジオターゲティング広告、DSPなどのデジタル広告について、企画、ターゲティング・配信設計、運用、分析、改善まで対応する。SNSについても企画設計、運用、効果分析まで手掛けるほか、GA4、GTM、GSC等の各種解析ツールや、GPS・位置情報データを活用した人流分析、ヒートマップ分析などを通じ、ユーザー行動や施策効果を多角的に捉え、データに基づく継続的な改善につなげている。

技術領域では、HTML・CSS・JavaScriptをはじめとするWeb制作の基礎技術から、WordPress、Movable Type、microCMS、ShopifyなどのCMS・EC構築、Laravel、CakePHP、CodeIgniter、Next.js、React、Node.js等を用いたWeb・業務システム開発まで対応。PHP、Python、JavaScript、TypeScript、Java、C#、C言語などのプログラミング言語や、Prisma、MySQL、PostgreSQL等のデータベース・データアクセス技術も活用し、フロントエンド・バックエンドの双方からシステムを設計・構築している。

基幹業務システム、CRM、SFAなどについても、導入検討から要件整理、設計、構築、運用まで対応。既製品や既存サービスの機能を活用しながら、業務に合わせた独自機能や業務アプリを追加するカスタマイズ開発から、要件に応じたフルスクラッチ開発まで、目的・予算・工数・将来の運用を踏まえて最適な開発方式を選択できる。単にシステムを構築するだけでなく、業務効率化、生産性向上、情報共有、営業活動の高度化など、経営・業務課題の解決につながる仕組みとして設計することを重視している。

近年は、Cursor、Vercel、GitHub、Supabase、Vercel Blobなどを組み合わせたモダンな開発環境を活用し、AIを取り入れたシステム開発、業務改善、分析、運用の高度化にも取り組んでいる。また、SEOに加え、AIO・GEO・LLMOを意識したAI検索最適化、Schema.org・JSON-LDによる構造化データの設計・実装にも対応。検索エンジンだけでなく、生成AIやAI検索が企業、サービス、人物、専門性、提供価値を正しく理解できる情報設計を重視し、Webサイトの技術基盤、コンテンツ、内部構造、構造化データまでを横断して改善している。

最大の強みは、これらを個別の専門領域として扱うのではなく、経営・営業・マーケティング・テクノロジーを一つの視点でつなぎ、求める成果から逆算して最適な手段を選択できること。顧客との打ち合わせ段階から事業課題や目的を整理し、事業計画、販売戦略、広報・プロモーション、広告、Web、システム、AI活用までを俯瞰したうえで、技術的な実現可否、開発方式、システム構成、必要な工数・コスト、構築後の運営・運用まで一貫して検討できる。企画と実装、マーケティングとシステムを分断せず、複数の視点から課題解決の方法を組み立て、実行後のデータを次の施策へ反映することで、精度の高いPDCAにつなげている。

執行役員・部門責任者としては、経営から現場までを俯瞰しながら、事業・組織のマネジメントにも従事。社内全体の技術基盤、業務システム、ルール、業務フロー、運用体制の設計・整備、スタッフ教育、技術的サポート、業務改善にも携わり、個別案件の成果だけでなく、組織全体の技術力、業務効率、生産性の向上を推進している。

専門領域
  • 事業計画・事業設計
  • 事業戦略
  • 販売戦略・戦術
  • マーケティング戦略
  • プロモーション企画
  • 広報企画
  • Webコンサルティング
  • デジタルマーケティング
  • Webマーケティング
  • デジタル広告
  • Web広告
  • SNS広告
  • Google広告
  • Yahoo!広告
  • Meta広告
  • LINE広告
  • TikTok広告
  • DSP広告
  • ジオターゲティング広告
  • 広告ターゲティング設計
  • 広告配信設計
  • 広告運用
  • 広告分析・改善
  • SNS企画・運用
  • SNS分析・改善
  • アクセス解析
  • データ分析
  • 効果測定・検証
  • GA4
  • Google Tag Manager
  • Google Search Console
  • 人流分析
  • 位置情報分析
  • GPSデータ分析
  • ヒートマップ分析
  • Webサイト企画・設計
  • Webサイト制作
  • Webサイト運用・保守
  • Webサイト改善
  • Webディレクション
  • LP制作
  • ECサイト制作
  • ECサイト運用
  • ECモール出店・運営
  • CMS設計・構築
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